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TOKYO MODERN

vol. 05 // 2025 特集・ミニマルの先へ article
都市の余白
ミニマリズムの新章
建築・グラフィック・ファッション —— ネガティブスペースが語りだす、次の東京。

「最小限であることは、豊かさと直結している」—— 代官山のギャラリーで、建築家・田根剛はそう切り出した。無駄を削ぎ落とした先に現れるのは、物質ではなく関係性だ。

Living room scene with interactive markers
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余白を歩く: 現代東京のストリート

表参道から裏手に入ると、白いコンクリートの小さなブックストアが現れる。壁面に打たれた大きな窓 — その向こうには、通路と本棚だけ。所有よりも体験を誘う空間だ。ミニマリズムはもはや「何もない」ではなく、「可能性だけがある」状態を指すようになった。

空白とは、次に何が起こるかを想像させる装置だ。
—— グラフィックデザイナー・色部義昭

六本木で開催中の「エンプティ・フォーム」展は、彫刻とインスタレーションを通じてネガティブスペースを可視化する。出品者の一人、山田詩織は建築廃材を組み合わせ、そこにあえて「空洞」をつくる。「完成しないことの美しさ」がテーマだという。

ミニマル・ファッションの変容

かつての黒一色のレイヤードから、今はシルエットと布の落ち方に焦点が移っている。展示会場で会ったスタイリストは「ミニマルは静かな主張」と語る。目立つロゴを排し、縫製や布端の始末で勝負する——そんなブランドが、南青山に旗艦店を構え始めている。